「許す愛」について

＜幸福の科学根本教義批判＞

第一章「愛の原理」批判

「許す愛」について

　『太陽の法』によれば、「努力を超えた愛」とか「霊的覚醒の体験が必要」とか「おおいなる宗教的境地への飛躍」とか言っているが、これもやはり、机上の空論である。「許す」ということなどは、その辺の庶民の方が、よく心得ている。著者は余程人付き合いが狭い人間なのではないだろうか。或いは、育った環境に、臍曲がり（へそまがり）の人間が多かったのではないか。

　以下、「存在の愛」だの「救世主の愛」だの続いていくが、ちゃんちゃらおかしい類の話である。そもそも著者自身が［説］と言っているのだから、検証もせずに、あたかもそれを真実の基準であるかのように思い込んでいることがおかしい。

　仮説を立てるのは別に構わないし、それを実践してみて検証してみるのも良い。それで、この説を唱えた人や、この説の信奉者が素晴らしくなっているのであれば、その説が実証されたということになるが、実際にはその逆で、著者自身の家庭が崩壊しているのである。信奉者の家庭崩壊も常態化している。この［説］が正しくないことは、この二十数年間で実証されている。
 
　まとめると、この「愛の発展段階説」は、単に書物の上で学んだことや思いつきを、うまいこと結びつけて体系化しただけであるので、「机上の空論」と言う評価がしっくり来る。実践や実体験に基いたものではなく、また思想的にもよく練られたものとも言えない。
 
【教義批判一覧】
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【転載元】幸福の観測所 http://antikkuma.hatenablog.com/
【著作者】ＴＳＩ研究会（ＵＭＡ）
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