エーリツヒーフロム氏の説との比較

＜幸福の科学根本教義批判＞

第一章「愛の原理」批判

エーリツヒーフロム氏の説との比較
 
　その誤りであることを明らかにするために、別の愛の専門家が説いた説と比較してみようと思う。エーリツヒーフロム氏の『愛するということ』という書籍では、対象別に「兄弟愛」、「母性愛」、「異性愛」、「自己愛」、「神への愛」という風に分類している。

　それは、大川隆法の言うような次元構造に当て嵌めた「発展段階」といったものではなく、単なる種類の別である。

　また、個人の人生に於ての発達段階のようなものは述べられている。つまり、この世に生まれ落ちて初めて受けるのが母からの愛であり、父からの愛である。フロム氏は、成長過程での母性愛と父性愛の充足ということを重視しているようである。子供時代、そのバランスを欠いていると、サディズムやマゾヒズムなど、おかしな性癖を持った大人に成長してしまうので、そこは気付いたら自分で修正してやる必要があるというようなことである。（少し前に流行った「インナーチャイルド」というのも似た発想であろう。）また、今の幸福の科学では「神への愛が最も尊いのだ」ということを述べているが、フロム氏に、そのような区別はない。寧ろ、「神への愛と人間にたいする愛とは似通っている」と述べ、神を愛することと、他人を愛することは、何も違うことではないと言っている。

　よくある幸福の科学信者の家庭のように、「エルーカンターレを愛するが故に夫への愛が薄れて家庭崩壊に至る」というような「神への愛」は、本物の神への愛ではないということになる。
 
【教義批判一覧】
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【転載元】幸福の観測所 http://antikkuma.hatenablog.com/
【著作者】ＴＳＩ研究会（ＵＭＡ）
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